総選挙の愚

大阪府橋下知事が府政を投げ出して、大阪市長選に出馬したのは昨年の秋。
みごとに市長職を得たものの、戦(いくさ)好きの性癖はおさまるところを知らず、今度は国政に舌なめずり。

やりたいことなど何もないまま、昨年春の都知事選挙に出馬し、みごとに都知事に再再選された石原爺。することもなく、尖閣問題に火をつけて、あげくは都知事の任期2年余を残して、「退屈な知事などや〜めた」といって、この秋国政に打って出る。

そうかと思えば、野田首相民主党政権を3年で投げ出して、衆議院を解散して総選挙へ突っ走る。

受けて立つのが、自民党の安倍総裁。数年前におろおろと政権投げ出した坊ちゃんが、また選挙ゲームを頑張るんだという。

とにかくこの国の、政治家は、政治よりも何よりも戦(いくさ)が大好きで、選挙選挙に明け暮れる。12月に行われる総選挙のお祭り騒ぎも奴らはすぐに飽きて、次は参議院議員選挙に現(うつつ)を抜かすだろう。

奴らの楽しみの選挙ゲームの費用は税金でまかなわれ、有権者の一票は、賭けに要するチップのようなもの。

選挙ゲームに熱を上げ、酒盛りで盛り上がる奴らのカゲには、東北大震災の被害者がうめき声を上げながらうごめいている。

なさけなや、われらが島国。