むのさん逝去の朝日新聞社説の愚かしさ

「むのさん逝く」たいまつの火は消えず・・・を書いた朝日新聞社説記者には正直、唖然とした。

見出しで、たいまつの火は消えずというから、貴社自らがむのさんの志をついで行くのかと思えば、そうではない。

むのさんが死にましたよ。戦時中、朝日新聞社の記者をしていたが、戦争中、真実を伝えることができなかったと敗戦の日に新聞社を去りました・・・などと紹介し、権力の過ちを見逃さない眼と、抑圧されるものの声を聞き逃さない耳を持ち、時代の空気に抗して声を上げ続けねばならない・・・と書くのだが、それはあくまでも、むのさんの姿勢の紹介なのだ。

社説記者の覚悟でもなんでもない。ある意味卑怯である。あんたは権力に対して、どのように立ち向かうのか。自己規制で筆を曲げていくような、その他大勢の記者に過ぎないのか。自らの姿勢を明確にしたらどうなんだ。